いつも漠然と過ごしていた。何を目指しても長続きせず、ずっと誰かを羨んでばかりいた。そんな日々の狭間に相場と出会った。この世界は誰しもにチャンスがある。年齢も学歴もキャリアも関係なく、顧客や上司に媚を売る必要もなく、ただ”自分の型”を極めた人間が生き残る。誰にも責任を押し付けることができず、すべてが自己責任の世界だ。正しいことを実践すれば、相場は報いてくれる。間違ったことをすれば、間違っていると教えてくれる。こういう場所をずっと探し求めていた。
一度きりの人生、相場で勝負してみようと思った。何者でもない自分自身に嫌気がさしていた。中途半端に日々をやり過ごすのは嫌だった。友人が突然あの世へ旅立ってしまったことも私を突き動かした。いつか死んでしまうから”やりたいようにやれ”と伝えてくれた気がした。ただ納得感を持って稼いでいきたかった。颯爽と大金を掻っ攫っていくイカれたトレーダーが私の眼には輝いてみえた。純粋にかっこよかった。夢を生きているように思えた。もちろんすべてが順調にいくわけじゃない。苦しいときが大半で、粘り強さが必要だ。含み益のドローダウンに耐えることがどれだけ精神的にしんどいか。巷では簡単に儲かるなんて囁かれているが、そんな甘い場所ではない。厳しくもやりがいのある相場を通して、誰をも魅了する美しいトレードを表現し、人生を切り拓いていきたい。